Affected me ~私に影響を与えたもの~Vol.2 Men’s Clara Clinic 神林由香先生:自分の立ち位置を考えた時「ブランディングを尖らせる」という選択肢を。

※自費研オンラインの記事を転載しています。(自費研オンライン https://jihiken.jp/

SSF×自費研の自費研online 新連載の第2弾!

夢を実現したい想い、好きな事を追求する意志、迷っている未来、……誰もが人生の岐路に立った時に立ち返る、少なからず影響を受けた物、事、人をお持ちなのではないでしょうか。そこで、これから自費診療業界を担っていく注目の先生方にスポットライトを当て、どのようにして今があるのか、様々なエピソードを交え熱い思いや将来への希望を語って頂く「Affected me~私に影響を与えたもの~」の連載をスタートいたしました。
皆さまに少しでも次の行動に繋がるヒントになれたら幸いです。

今回は、女性のドクターが男性専門の美容クリニックを開院され話題になっている、「Men’s Clara Clinic」院長の神林由香先生にお話をお伺いしました。いったいどの様なマインドをお持ちの女性なのか探ってみたいと思います。

自分のやりたい事に興味を持ってくれる客層を選んでいくスタイル。それは、全てにおいて責任を持ったスタンスです。

Q. 「Affected me」ということで、印象的だった人物や出来事をお聞きしたいのですが その前に、男性専門のクリニックを開院された経緯をお聞かせください。

ここ2、3年で脱毛などが流行り、メンズ美容がカテゴライズされ始めてきました。とは言え美容にはお金が結構かかりますから、例えば美容に使えるお金が100万円あったとして、女性だと50万円使う感性に対して、男性は使って10万円位というイメージなんです。客層を想定した時にも、独身のちょっとおしゃれな若い男の子か、かなりお金に余裕のある層の2パターンを想定して、どちらにも受けるだろう場所を表参道にしました。実際に初めてみたら正にその通りでした。
開業したのが、ちょうど2020年の5月で第1回目の緊急事態宣言真っ只中だったんです。オープニングキャンペーンもできず、知人やその流れで紹介がメインになっていて、そうこうしているうちにご紹介経由の経営者が顧客の6~7割と増えていきました。
この元々の知人というのが、自分に影響を与えた人になるんですけれど、今から7、8年前、私が大学病院の皮膚科に勤務していた頃、私が担当していた患者様の中にすごい人脈の広い経営者の方がいらして、何かの折にこれからどうしたいのかと聞かれ、「将来の夢は自分のクリニックを持つことで、美容皮膚科でやりたい」という話をしたのがきっかけで、色々な方をご紹介してくださり、そこから人脈が少しずつ増えていきました。

Q. その経営者さん達のところをもう少しお聞きしたいです。

やはりそういう人達は、普通の勤務医とは感覚が全然違っていて、経営者感覚というか、正直、経営者の方達って仕事内容がよく分からないところがありますよね。ご本人達もどこまでが仕事かよく分かっていない様ですが、それぞれ自分の経営学というのがあって、みんな違うことを言うんです。なのですべてを鵜呑みにして真似しても自分が成功できるとは限らないのですが、そんな中でたまに全員が同じことを言うことがあって、そこは間違いないなとインプットしています。そういう方々と日々接するうちに、で少しずつですが経営的感覚が鍛えられてきた実感はあります。
今は、お客さんのAさんとCさんが偶然知り合いだったりして、自然と知り合いが集まるプライベートサロン状態になっています。(笑)

Q. なかなか他の先生では経験されていないお話ですね。男性専門のクリニックをどのようなかたちで運営されているのでしょうか?

私もまだまだこれからですけれど、もっと集客して売り上げに繋げるやり方もありますが、今はサロン化している状態で楽しくやっています。
大手美容外科に勤務していた経験もよい勉強になったんですよ。色々なタイプの方を相手にセールスアップしていくのは大変な事でした。そんな中で、短期的に大きな収益が上がるわけではありませんが、自分のやりたいことを提供してそれに興味を持ってくれる客層を自分から選んでいくスタイル。それは、価格設定も含めて施術全てにおいて責任を持ったスタンスですよね。開業して商売という意味ではまだまだですが、「Affected me」は、その知人から始まって今に繋がっています。ここからどう発展させていくかが今後の課題ですけれど。

これからは「経営者的な観念」が無いと生き残れない時代に。

Q. 勤務医から開業されて、マネージメントやご経営的な考え方を自然なお付き合いの中で身につけられている感じですよね。

自分自身で経営をしてみて初めて分かったことはたくさんあります。顧客で成功されている経営者の方が多いので、その方々とお話をしているだけでそういうマインドを自然とインプットできる環境はなかなかレアだと思います。

Q. 一般的に、先生方はこの経営的なことを学ぶチャンスが少ないと聞いていますし、勉強できる所も少ないですよね。

経営と言ってもそれぞれなので、何から学んだらいいか分からないという気がしますが、今、美容医療や自由診療の環境的な変化を感じます。その昔は、医療は殿様商売でしたけれど、今は競争パターンになってきていますよね。かなり資本主義的になっていて、経営者的な観念を持って生き残れるような形でないと、開業したからといってやっていけるかどうか分からない時代だと、すごく肌で感じています。

自分一人では出来ない部分を得意な人と組んでコラボする、医療法人としてのビジネスチャンスの可能性。

Q. 今後の展望として、どんな所に力を入れていきたいのかお伺いしたいと思います。

開業してみて集客とかも大変ですし、価格帯も含めてやはり大手が強いですよね。その中でどうやったらいいかという話ですけれど、まずは思い切り自由診療を「尖った切り口でやってみる」とは思っています。単純に店舗を増やす可能性もありますけれど、そういう枠を抜けてお話があれば診療以外の何かもやってみても良いかとも思っています。

Q. それは、異業種というか先生とどこかのコラボ的な感じですか?

医療に参入したいと思っている他業種さんはすごく多くて、自分達に出来ることは限られているのでそれが出来る人と組んでやれば、より多くの価値を世の中に提供できると思います。実際に、スーパーフードのおしゃれな商品をネット販売していて、私はそこに監修医師プラス投資というかたちで参加してます。これも一つのコラボビジネスだと思います。

クリニックのオープンから約1年半が経って、今年の夏に医療法人化の予定です。自分に何か出来るのだろうと考えた時に、医療法人として出来る色々なビジネスもありますよね。その時には自分一人では出来ない部分を得意な人と組んでやっていきたいというのが今後の方針です。

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たくさんの自由診療クリニックの中で、各メディアや色々なところから、『Men’s Clara Clinicさんて面白そうだけど、どういう先生なの?』などのお声が多くて、皆さん神林先生のことは注目されていらっしゃいます。女医でいらして男性専門というところが、やはり尖ったブランディングですよね。貴重なお話をありがとうございました。
〈神林先生:談〉珍しいですものね。(笑)

Men’s Clara Clinic
https://mens-clara.com/

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